琵琶法師

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※三日間日誌
相も変わらずモルモットの調子が悪い(食べる餌の量が1/30くらいになった)ので二度目の病院へ。結果、獣医学で俗にいう風邪の状態とのこと。内臓の動きは活発だが、口の中に膿様のものがあり、しかもそれは口からではなくもっと奥から出てきている様子なのだそう。「食べてますか?」「はい、好きなものだけですけど…」「じゃあ、食べるものを食べるだけ与えてください」。
一度目にかかったお医者さんでは咬合の検査、リン・カルシウム値の検査、卵巣の検査(レントゲン)をしたほうがよいと教えてもらったのだが、診療費は3万5千円-4万円らしかった。恐らく歯が悪いから削ってほしいとだけお願いした。薬には抗生物質をもらったのだけども、抗生物質を体にとりこむと早い個体で2日、遅くても1週間で食欲が落ちるのだと説明を受けた。診療費はいつもの7倍ちかく。母と二人で肩を落とす。エキゾチックアニマル(犬猫以外の動物)が得意で腕利きだと母の友人に紹介を受けたので、父が休日だったのもあってそこへ連れて行ったのだった。
で、まあ、よくよく調べたところ、いつもいく動物病院もエキゾチックアニマルを得意とするらしかった。「モルモット/抗生物質」で調べると悲しい記事が多くて与えるのをためらっていた私は母と相談し、そして文頭へ。「飲み薬は一旦停止で、抗生物質の注射だけ打ちますね」。先生が消毒のガーゼをギュッと背中につけると、モルモットはイヤやー!と言わんばかりに悲鳴…。一度目のお医者さんでは麻酔を使ったらしいし、たぶん学習したんだろう。「また明日来てください」と言われたので、今日もう一度病院へいく。モルモット、4日前はグッタリしていたけど、動くし鳴くし回復の兆しを見せてはいるようだ。
初めの病院で「歯に異常はなかったがそれらしい歯を削った」と聞いたこと、出す糞の全てが全てしずく型であったことから、私はてっきりお腹の食べ物がうまく出てこない(胃腸うっ滞というらしい)のでぽんぽんペインなんだろうな…と思ってお腹をマッサージしていた。のちのち調べたところ「腸閉塞ならマッサージしてもいいが、胃腸うっ滞は腸閉塞に進展する場合があるのでマッサージしないように」と書いてあった。よかった…。
ところでうちのモルモット、二度目のお医者さんにかかってからというもの、普通の糞より細いのに長さは倍くらいあるという「やたら細長い糞」ばかり出す。食物繊維が足りてないのだそう。とはいえ、いつも瞬時に完食する生野菜でさえ二口食べたところでやめてしまうのだから食べさせようもない。ふつう1日に二回かえる水ですら一口も飲んでいない様子で、「抗生物質用をこれで」とお医者さんにもらったシリンジから無理矢理のませている。熱湯に水を加えてぬるいお湯にし、みじん切りにしたしそと市販のビタミンC液を気持ち多めに入れておいた。モルモットの1日の飲水量は体重100gに対し10-40ml、シリンジは一回最大1ml。どうやら一口が0.1-0.2mlくらいらしく、タイミングを間違えると口から溢れる。シリンジを口に入れると口をモニュモニュさせるところが少しかわいい(苦しそうではあるが)。1.5ml飲ませるのに30分ほどかかる。体を回復させるためにやっているのに、かえってストレスを与えてはいけない…と思いながらも果たしてこの量で足りるのか?と不安ばかり募る。本人、見た目はいたって元気そうである。
いろいろと調べたところ、数種類あるモルモット用ペレットのなかでモルモットの体に一番良いのはモルモットセレ◯ションらしい。完全栄養食…なだけにおいしくないのだとか。生野菜などおやつは少なめ、チモシーは粗繊維は18%以上のものを無限で与える。食物繊維が多く含まれている野菜はパセリ、しそ、ブロッコリー。パセリはモルモットが生成できないビタミンCも多いのでなおよい。モルモットはカルシウムも不足しやすいとのことだが、カルシウムの過度な摂取で尿路結石にもなりやすい。ビタミンCを生成できないことは飼う前に説明を受けたため知っており、タマネギやネギ・ニラはハムスターを飼っていたために食べさせてはいけないのだとわかっていた。私が意外だったのはアボカド。これもだめらしい。危うく与えるところだった。ハムスター用のヒマワリの種も脂肪分が多くモルモットには不向き(ハムスターもあまり与えすぎてはいけない)。食欲がないときはペレットを水でふやかしてハチミツやオリゴ糖などを混ぜると食いつきがよい。またヨーグルトなど乳酸菌は整腸作用があるので与えてもよい。ただ、一説にウサギの胃腸うっ滞ではマッサージ禁止・糖類禁止(お腹にいる悪い菌のご飯になる)・乳酸菌禁止。モルモットの体の構造はハムスターよりウサギのほうが似ているらしい。似ているとは言っても腸はモルモットのほうが細く、腸閉塞の手術は困難だとか。
さて。日にち変わって今日も今日とて動物病院。モルモットもといももちゃんの病名発表が行われた。なんとその名も代謝病。正式な名称なのか平たく教えてくれたのかは定かではないけども、いわく「食べたいのに食べることができないと肝臓が脂肪肝へと変化してしまって、代謝が落ちることでもっと食べられなくなるという悪循環に入ってしまう」らしい。そのために極力食べない・好きなものしか食べないという状態に陥るのだそう。ものを食べられなくなったキッカケは膿だったのか、なんだったのか…とのこと。その膿もいくぶんマシになっているらしかったけど、「ウサギさんも同じでね、見た目は元気なんですけどある日に突然死しちゃうんです」と、もちろん『突然死』とかいうトンデモない言葉に母と顔を見合わせた。「飼い主さんに聞いたら『そういえば食べる量が減ってたような…』てな具合ですね」。親子二人で恐ろしい顔でもしていたらしく、お医者さんは軽く笑いながら「とにかく食べんことにはどうにもならんので」と切り出して、「ペレットふやかしてスプーンで、それも食べなかったらお砂糖まぜて、それでも無理ならシリンジで…」と続けた。母が「四六時中水飲んでたのに全く飲まんくてシリンジで飲ませてるんです」というと、先生はももちゃんの頭を固定して「モルモットの口は奥にあるんで」と言うや否や、構えたシリンジをグッと口に差し込んで一気に中身を押し入れた。二人で思わずマヌケに「食べた…」「すごい…」と漏らした。うちのモルモットは成モルなので、シリンジの4mlの目盛りが見えるくらいでちょうどいいのだそう。確かに奥歯の跡形らしい傷がシリンジの先っちょへ残っていた。中身が口から漏れ出すのは口の奥まで届いていないからなのだとか。「お薬は膿を治すのに抗生物質だけ出しておきますね」と言う獣医さんに、ありがとうございましたと二人ペコペコしながら退出した。移動中、カバンの中で茶色く滲んだタオルを身に巻いて、汚いおくるみにでも包まれてるかのような様子のももちゃん。うちの家でくさくさタオルと呼ばれるそれは、ももちゃんにとって精神安定剤みたいなものなんだろうなだとか思った。また、度々の環境変化から目を剥き出しにしていたももちゃんではあったのだが、私は大事ではないことにとにかく安心した。ほんとに。
追記:シリンジをつっこんでお水飲ませてたら次第に慣れてきたのか、中身飲ませたあと口の中でシリンジの先をペロペロチュッチュと舐める。正直もう永久に強制給餌でいい。
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